退学すること
大学を退学するというのは、休学よりも重い決断になります。
私も大学を退学する時は悩みました。退学願を提出した瞬間の事もよく覚えてます。
ですが、自分で決めた事。後悔はしていません。
今回は、退学する事について少し書こうと思います。
退学について
退学するとどうなるの?
大学を退学すると、“大学中退”となり、高卒と同じ扱いになります。就職を考えている人は、嫌でも気にしなきゃいけない事ですね。
また、奨学金を借りていた場合、退学してから約半年の7か月後から返済を開始しなければなりません。
普通に高校、大学を卒業して就職するよりも、退学者の就職は大変です。そのような状況で、奨学金の返済もしなきゃならない。
どれだけ大変か、想像がつきやすいのではないでしょうか。
退学の理由
少し前のデータですが、文部科学省が中途退学者の状況について調査した結果を公表しています。
一番大きな理由は経済的理由で、学費が払えないなどの金銭的な問題が大きいんですね。
次いで転学。私が退学した理由はこちらになります。
そして学業不振、就職などと続いています。理由は様々ですが、年間2.65%の人が大学を中退しているそうです。
退学理由は様々ですが、なんやかんやで多いのは
「何のために大学にいってるんだろう」
「お金払ってまで大学に行く価値があるんだろうか」
と、実際に入学してから疑問に思って悩んでしまい、大学へ通う意味を失ってしまうからなんじゃないかな、とも思います。
入学前と入学後で、大学の印象がガラッと変わることは多いですしね。
退学の手続き
ここからは、実際の退学手続きに関して書いていきます。
休学手続きとさほど変わらないので、お時間のある方はこちらも見て頂けると幸いです。
退学する時は、学群教務など(大学による)に退学理由を申し出て、“退学願”を受け取ります。
この退学願には、
- 本人情報
- 退学の理由
- 退学の期日
- 退学後の連絡先
を記入する欄があります。本人情報と退学の期日は、特に間違いの無いように書きましょう。
退学理由は、休学の時と同じく簡潔に、分かりやすく。
金銭的問題であれば、
「大学の学費を納入する事が困難になったため」
転学や就職の場合であれば、
「~~大学(または就職先)へ転学(就職)するため」
程度でもおそらく大丈夫です。
その後、親の直筆サインと印、担当教員の印、学群長の印を頂いてから、学群教務へ提出、ひとまず完了となります。
退学が認められれば、退学許可証が届きますので、お世話になった担当教授に連絡し、学生証を返納して終了です。
一番重要なこと
両親や担当教授との話し合い。これが最も重要で、大切です。
多くの学生は、親が学費を支払ってくれているのではないかと思います。
それだけ大学生活を応援してくれているはずですし、いきなり退学します、とだけ告げて退学、なんてのはあまりにも失礼すぎる。
自分で稼いだお金で大学の学費を払っていたとしても、退学するとなると親は心配します。
退学を決めたのなら、その理由と今後の事について、しっかりと話し合う場を設ける事が一番大切だと私は考えています。
すんなり了承してくれる場合もあれば、反対される事だってあるかもしれません。
ですが、色々悩み考えて自ら決断したのなら、その気持ちを曲げずに貫きましょう。ここで気持ちが二転三転していると、退学意志が無いとみなされ、担当教授や学群長に許可を貰えない事があります。
きちんと自分の考えを伝えて、納得してもらえるようにしましょう。
退学した後の生活
退学したからといって、お先真っ暗になるわけではありません。
就職活動をしたり、他の大学や専門学校に入学したり。中には自分で起業する人だっています。
休学についての方でも書きましたが、少し休んで、自分の人生についてゆっくり考える時間を取るのも悪い事ではないです。
ただし、それが続くと引きこもりやニートへ変貌してしまう可能性があるので、注意しましょう。
なにか夢があるなら、その夢を追ってみるのもいいです。たった一度の人生ですから、自分の思うように生きてみましょう。
退学を考えている人に向けて
“退学”や“中退”といったワードを検索して、このブログにたどり着いた人も、もしかしたらいるかもしれません。それも、ポジティブな退学というよりは、ネガティブな退学を考えている人。
将来に向けて、やりたいことが決まっていて退学する事に後悔もない。もしくは、このまま大学にいたら、死んでしまうかもしれない、と本気で思っているならば、私は退学をおススメします。
なんとなく今辛いから退学しようかな、まだ次にやる事決まってないけど、今の大学生活は自分に合わないから退学しようかな、という考えの人。
退学を決めるのは早計かな、と思います。なんとなく、の気持ちで決めてしまうと、あの時退学しなきゃ…と後悔するかもしれません。
とはいえ、この記事を見た程度では、退学するかどうかの決意を変える事は多分できないんじゃないかと思います。
それでもここまで見ていただいたという事は、きっと心のどこかに迷いや不安があるからではないでしょうか。
もう一度よく考えて、退学が本当に良いのかを自分で決めてみてください。
まとめ
今回は実際に退学をした私が、実際に行った手続き、思った事を書いてみました。
退学を決断する事は、人生の中でも大きな選択です。周りにも退学を決断した人は多くないのではないでしょうか。
大きな選択だからこそ、一度立ち止まり、納得のいく結論を出せるように考えてみてください。
大した内容ではないかもですが、一文でも参考になる部分があれば幸いです。